BEST ALBUM
The Best flumpool 2.0 〜 Blue[2008-2011]& Red[2019-2023]〜
2023.10.09 Release

10月9日(月・祝)にベストアルバム「The Best flumpool 2.0 ~ Blue[2008-2011]& Red[2019-2023]~」CD2枚組で発売決定!!

デビュー15周年を迎えるflumpool、珠玉の楽曲たちの“今”と“これから”を感じる充実の内容に!

 

CD2枚組のDISC.01[Blue盤]は、2008年から2011年までにリリースされた初期楽曲を中心に構成!デビュー曲の「花になれ」や「君に届け」を始めとする彼らの初期の代表曲を、今回のアルバムのためにボーカルを再録音し、さらに2023年バージョンとして再度ミックス、リマスタリングした内容に。ファンクラブ限定盤にはボーナストラックとして、メンバー山村隆太、阪井一生、尼川元気の3人が歌う彼らの代表曲「Hydrangea」を収録!

 

DISC.02[Red盤]には、2019年から2023年までの楽曲で構成されており、「ビギナーズノート」「青空ブランニュー」など、これまでCDには収録されていなかった楽曲や、先日配信リリースされたばかりの最新曲「ヒアソビ」に新曲を含む全11曲が収録される内容に。

 

初回限定盤のBlu-ray映像には、今年6月に行われた中野サンプラザ公演の模様を収録予定。ファンクラブ限定盤のBlu-ray映像には、高橋優とのセッション映像も含む、昨年6月に行われた対バンツアーの東京公演、昨年10月のファンクラブツアーの横浜公演、今年2月に大阪城ホールで行われたコブクロとの対バンライブのflumpool出演部分と コブクロとのセッション映像の一部も収録予定。さらにはデビュー15周年ならではの企画撮り下ろしスペシャル映像も収録されるなど。豪華な映像作品が目白押し!

●初回限定盤

2CD+Blu-ray Disc

7,700円(tax in)

品番:AZZS-143

 

<Blu-ray収録内容>

■さよなら中野サンプラザ音楽祭 supported by コカ・コーラボトラーズジャパン 〜flumpool Get Back Live「Real 2023」〜

2023.6.16 @中野サンプラザ (Live & Documentary)

01. NEW DAY DREAMER

02. 星に願いを

03. Calling

04. ディスカス

05. 素晴らしき嘘

06. ビギナーズノート

07. ほうれん草のソテー

08. 虹の傘

09. Magic

10. 不透明人間

11. アップデイト

12. PEPEパラダイス

13. Hello

14. 君に届け

EN1. HELP

EN2. Hydrangea

●通常盤

2CD

4,950円(tax in)

品番:AZCS-1121

●ファンクラブ限定盤

2CD+2Blu-ray Disc

15,000円(tax in)

品番:AZNT-82

 

※受注販売は終了いたしました。

 到着をお楽しみに!

 

<Blu-ray収録内容>

■flumpool Special 対バン Tour 2022「Layered Music」

2022.6.12 @TOKYO DOME CITY HALL

01.覚醒アイデンティティ

02.two of us

03.夏Dive

04.花になれ

05.A Spring Breath

06.その次に

07.夜は眠れるかい?

08.星に願いを

09.イイじゃない?

10.君に届け

EN1.HELP W/高橋優

※part of flumpool

(flumpool出演部分を収録予定)

 

■ファンクラブツアー「INTERRO SHIP ~航海するけど後悔させないアコースティックツアー~」

2022.10.5 @KT Zepp Yokohama

01.君に届け

02.サヨナラの瞬間

03.Hydrangea

04.花になれ

05.明日への帰り道

06.誰かの春の風になって

07.夢から覚めないで

08.two of us

09.A Spring Breath

10.回転木馬(メリーゴーランド)

11.Quville

12.サイレン

13.To Be continued...

14.Birds

15.その次に

EN1.Birthday

 

■flumpool Road to 15th anniversary Dream Live with コブクロ「FOR ROOTS〜天王寺ストリートメイド〜」

2023.2.16 @大阪城ホール (Live & Documentary) 

01.Touch

02.星に願いを

03.証

04.どんな未来にも愛はある

05.その次に

06.花になれ W/ コブクロ

07.HELP W/ コブクロ

08.World beats

09.君に届け

10.明日への賛歌

EN1.YELL ~エール~ W/ コブクロ

EN2.羽音色 W/ コブクロ

※part of flumpool

(flumpool出演部分を収録予定)

 

■新規撮り下ろしスペシャル映像

・スペースシャワーTV「flumpool15周年特別企画!あの場所で待ち合わせ! in TOKYO」

 

※撮り下ろし映像とスペースシャワーTVの映像が別収録に見えるような形で掲載されておりましたが撮り下ろし映像がスペースシャワーTVにて放送された番組の特別版の映像となります。
誤解を招くような表記になってしまいましたこと、お詫び申し上げます。

TRACK LIST

<Disc.01>
[Blue盤]

01. 花になれ (Ryu-Take 2023 ver.)

02. Over the rain〜ひかりの橋〜 (Ryu-Take 2023 ver.)

03. 春風 (Ryu-Take 2023 ver.)

04. 星に願いを (Ryu-Take 2023 ver.)

05. MW 〜Dear Mr.&Ms.ピカレスク〜 (Ryu-Take 2023 ver.)

06. フレイム (Ryu-Take 2023 ver.)

07. 君に届け (Ryu-Take 2023 ver.)

08. 僕はここにいる (Ryu-Take 2023 ver.)

09. two of us (Ryu-Take 2023 ver.)

10. 証 (Ryu-Take 2023 ver.)

11. Hydrangea (1Gen&Ryu-Take 2023 ver.)※FC限定盤のみ収録

<DISC.02>
[Red盤]

01. その次に

02. 泣いていいんだ※TVアニメ「柚木さんちの四兄弟。」
オープニング主題歌

03. Magic

04. 素晴らしき嘘

05. ビギナーズノート

06. ディスタンス

07. ちいさな日々

08. 青空ブランニュー

09. ヒアソビ

10. A Spring Breath

11. HELP

  • 音楽ライター・大前多恵によるライナーノーツはこちら

    flumpoolがデビュー15周年を記念してリリースする2枚組ベストアルバム『The Best flumpool 2.0 ~ Blue[2008-2011]& Red[2019-2023]~』。DISC.01[Blue盤]には2008年から2011年までの楽曲を中心に選び、山村がヴォーカルを再録。再度ミックスとリマスタリングを施し、代表曲の数々を2023年版にアップデートした。DISC.02[Red盤]は2019年から2023年という直近のレパートリーから選曲し、初CD化となる配信シングルや未発表の新曲も収録している。

     

    “過去”と向き合うのは、“今”のflumpoolが、20周年、25周年と末永くバンドを続けていく“未来”を見据えているからこそ。ファンクラブ限定盤のみに収録される「Hydrangea」を含む全22曲、率直に言って、名曲しかない。解釈や感想はもちろん聴き手の自由だが、ここに記すライナーノーツが何かしらの羅針盤となれば幸いである。(ライター・大前多恵)

     

    ■<DISC.01>[Blue盤]

    01. 花になれ (Ryu-Take 2023 ver.)

    配信限定シングル曲としてリリースされたメジャーデビュー曲。現在も所属するレーベルA-Sketchの第一弾アーティストとして、LISMO!のCMキャンペーンソングという強力なタイアップ体制の下、4人は世に打って出た。<10年後僕に この歌を捧げよう>と歌うタイムカプセルのようなこの曲を、“15年後”の今彼らは掘り起こし、ヴォーカルを再録。凛とした初心はそのままに、慈しみ深さと説得力を増した山村の歌声は、flumpoolが過ごして来た15年という時間そのものを象徴している。出発点であり、節目ごとに顧みる礎となる重要曲。

     

    02. Over the rain〜ひかりの橋〜 (Ryu-Take 2023 ver.)

    連続ドラマ『ブラッディ・マンデイ』の主題歌に起用された2nd配信シングル。一聴すると壮大なストリングスアレンジが強い印象を与えるが、たとえアコースティックギター一本の弾き語りで表現しても、はちきれんばかりの切なさを湛えた情感溢れるメロディの強度は決して損なわれないだろう。いわば素材の良さを誇るバラードである。「花になれ」同様、山村の再録ヴォーカルは表現豊かで、聴き手に寄り添う包容力を増している。

     

    03. 春風 (Ryu-Take 2023 ver.)

    1stミニアルバム『Unreal』に収録されている、ほろ苦い別れを歌った初々しいラブバラード。同アルバムでミュージックビデオが制作されたのはこの曲だけ。電車の座席に4人が並んで繰り広げるアコースティック・セッション、楽器ケースを携えて降りてゆく様子は、フィクションとノンフィクションの狭間を観ているような不思議な感覚に見舞われる。ゆったりとしたテンポに乗せて紡がれるメロディは素朴で実直。奇を衒ったところが皆無で清々しい。青春の一ページを映し込んだ、愛すべき不朽の名曲。

     

    04. 星に願いを (Ryu-Take 2023 ver.)

    デビュー前から温めてきた候補曲の中から満を持して選ばれた、メジャー1stシングル。曲の始まりから終わりまで、どの一部分をピックアップしても耳に残るメロディで、コンポーザー阪井の才能が溢れる。“逢いたい”という切実な願い、身を焦がすような想いを美しい日本語で綴った詩的な歌詞も秀逸。熱さの中にも端整な品位が保たれており、flumpoolというバンドが広く長く愛されてきた理由はここにあるのかもしれない、と気付く。『NHK紅白歌合戦』にこの曲で初出場を果たした。

     

    05. MW 〜Dear Mr.&Ms.ピカレスク〜 (Ryu-Take 2023 ver.)

    手塚治虫の漫画作品を原作とした映画『MW』の主題歌となった2ndシングル。ユニークな成り立ちの曲で、起源はインディーズ時代に遡る。ドラマーを探していた頃、小倉を勧誘するため、彼の好みに合わせて阪井が意識的につくったロックナンバーが原曲。歌詞は映画の世界観に合わせて山村が新たに書き下ろした。優しさ、柔らかさがイメージとして先行していたflumpoolの秘めたダークな側面がこの曲で開花。ライヴの場面転換を担い、没入感を生み出すのに欠かせないピースの一つ。

     

    06. フレイム (Ryu-Take 2023 ver.)

    就職情報サイト・マイナビとのコラボレーションで誕生。自分と向き合うこと、将来像をイメージすることの大切さを就活生に伝え、“自分でよかった”と思える瞬間を思い起こさせる応援ソングであり人生讃歌。ロマンティックな恋愛ソングのようにも聴こえるが、もっと広義に自己受容をテーマとした曲と言えるだろう。初出の配信限定シングルではなく、本作では終盤に約3分間のコーラスパートを持つ8分超えのアルバムヴァージョンを採用している。ストリングスアレンジは巨匠・弦一徹。

     

    07. 君に届け (Ryu-Take 2023 ver.)

    高校生活を舞台にした青春漫画の金字塔『君に届け』。多部未華子・三浦春馬主演の映画版主題歌として書き下ろされた、大ヒット曲にしてflumpoolの代表曲。イントロが鳴った途端、恋に特有の高揚感やきらめきが音から溢れ出し、ライヴで観客のテンションが急上昇する場面を数えきれないほど目撃してきた。ハイトーンを含む広い音域を行き来する伸びやかなメロディ、4人の音が重なり合ってボルテージが高まっていくアンサンブル。聴き手の心に青春のときめきを瞬時に蘇らせる1曲。

     

    08. 僕はここにいる (Ryu-Take 2023 ver.)

    『Fantasia of Life Stripe』収録曲。自分自身と向き合うプロセスを綴った内省的な歌詞が印象深い。ゆったりとしたテンポ、穏やかなトーンで幕開けるが、気付きを得た主人公のモードが切り替わるのと連動するように、躍動的なリズムへと曲調が変化していく。未来をイメージするのと同時に、今“ここにいる”始まりの一日を大切にする、という視点は「フレイム」とも通ずる。<速度を上げるばかりが人生じゃない>と覚醒し、納得したペースで進もうとする主人公の姿が今、信念を貫いて自らの道を行くflumpoolと重なって見えるのだった。

     

    09. two of us (Ryu-Take 2023 ver.)

    ループする華やかなシンセの旋律と、浮遊感を味わうことのできるサラウンドな音響設計。四分打ちの軽やかなタッチのデジタルビートは繰り返しの果てに高揚感を生んでいく。ロック然としたバンド・アレンジとは趣向を変えたアプローチは当時新鮮だったが、すぐにライヴでの人気曲に育ち今なお愛されている。生きる意味、愛といった大きな命題を扱いながら、<君が笑うたびに僕は思い知る>という身近でささやかな着地点を示す。『Fantasia of Lifestripe』というアルバムの掲げた、日常生活の中に染み渡っていくような音楽を体現する1曲。

     

    10. 証 (Ryu-Take 2023 ver.)

    NHK全国学校音楽コンクール・中学校の部課題曲として書き下ろされた合唱曲。東日本大震災の発生は曲の完成後だったが、友人との別れや旅立ちを綴った歌詞は被災地の子どもたちの心象とシンクロし、「励まされた」「勇気付けられた」という声が届けられていく。同年4月から迷いの中で彼らは全国ツアーを決行、復興支援の義援金に加え、収益の一部を寄付。メンバーが仙台の中学校を訪問するドキュメンタリーも後にオンエアされた。楽曲が時代と共鳴し、思わぬ形で伝播していく現象をキャリアの初期に体感したことは、flumpoolというバンドが音楽の力を信じ抜く基盤となったに違いない。

     

    11. Hydrangea (1Gen&Ryu-Take 2023 ver.) ※ファンクラブ限定盤のみ収録

    ライヴでは山村だけでなく阪井、尼川がリレーするように歌い繋いでいくことでお馴染みの初期代表曲を、ライヴアレンジを活かしたヴァージョンで初CD収録。こうして音源で改めて聴くと、(山村は言うまでもないが)阪井、尼川の歌唱力の高さ、声の魅力、表現力に驚嘆する。ヴォーカルを山村に固定する前は代わる代わるマイクを執る3人組アコースティック・ユニットだった、というflumpool誕生前夜に想いを馳せるのも楽しい。ファンクラブ限定版のみの収録となり配信もされないので、紛れもないお宝音源。

     

    ■<DISC.02>[Red盤]

    01. その次に

    デビュー以来13年にわたり所属していた事務所から独立、自分たちで会社を立ち上げ新体制のスタートを切ったのが2021年7月。デビュー記念日である10月1日、まさに“その次に”踏み出すタイミングで配信リリースされたミディアムナンバー。大海へと漕ぎ出でていく心細さや不安はマイナーキーに宿しながらも、曲の芯には、仲間と支え合って舵を切れば乗り越えていける、という確固たる意志がある。4人の決意表明が明確に刻まれた、門出の1曲。

     

    02. 泣いていいんだ

    家族をテーマにしたTVアニメ『柚木さんちの四兄弟。』のオープニング主題歌として書き下ろされた新曲をここに初収録。テーマは“素顔”で、弱さを隠さないこと、感情を露わにすることを肯定するメッセージには、活動休止を乗り越えたflumpoolらしい包容力がある。裏打ちのビートに乗せ、オリエンタルな音階で刻まれる華やかなギター・カッティング、軽妙に跳ね回る生き生きとしたピアノの旋律など、華やかな音色が織り成すサウンドスケープを楽しめるダンサブルなナンバー。

     

    03. Magic

    スペシャルドラマ『私小説 -発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-』の主題歌としての書き下ろし。喜びも悲しみも心細さも、言葉にならない全ての感情をありのまま受容し、肯定する。春夏秋冬、いつ何時も、聴き手である“君”に向けて音楽を届けていく、山村の音楽家としてのモチベーションが刻印されている。ラブソングの形を取りながら、15周年を迎えたflumpoolが、その音楽の魔法によってファンと繋がり続けていく覚悟を歌った誓いの曲。

     

    04. 素晴らしき嘘

    連続ドラマ『知らなくていいコト』の主題歌としての書き下ろし。R&Bのフレイバーをまとったミニマムなリズムと音数の少なさが静けさを際立たせる、スリリングなオープニング。やがてメロディもアレンジも昂りを見せていき、堰を切ったように激情が迸り、圧倒される。矛盾を内包したタイトルや<白黒つけられない>と悩まし気に歌うフレーズが示すように、この曲が描いているのは葛藤であり混沌だ。それはドラマの登場人物たちが抱えていた苦悩だけでなく、多様化し複雑さを増していく社会、時代背景そのものを反映した曲とも捉えられる。バンドの成熟を窺わせる重厚なミディアムナンバー。

     

    05. ビギナーズノート

    在阪ラジオ局FM802『ROCK KIDS 802』と、flumpoolの地元・大阪府松原市にある阪南大学との共同プロジェクト、『HANNAN YELL MUSIC』のために制作した曲を初CD収録。番組は、コロナ禍で不安な学生生活を送る高校生リスナーから自分自身に送りたいエールを募集。それらを題材とし、歌詞は“初心”をテーマに綴られた。ブラス&ホーンセクションが響く朗らかなサウンドが心地良い応援ソング。同大学を舞台に在学生が出演したスペシャル動画が撮影され、この曲をBGMとして特設サイトで公開された。

     

    06. ディスタンス

    ディスコ&ファンクを再解釈し、2020年代の音楽的文脈に組み込んでブラッシュアップした、flumpool流最新形ダンスミュージック。J-POP、J-ROCKという枠組みを持ち出すのも時代遅れかもしれないが、日本という固有の土壌で進化を遂げてきたフォーマットから離れ、世界的な音楽の潮流に身を委ねてみる遊び心とチャレンジマインドを感じる曲。音数は少なく、装飾的な要素も極力削ぎ落したサウンドが心地良い。新たな試みは、必然的に山村の未知なる声色をも引き出しており、バンドの可能性を更に広げた意欲作。

     

    07. ちいさな日々

    テレビアニメ『かくしごと』のオープニングテーマとして書き下ろした配信シングルで、アルバム『Real』に収録。何気ない日々の幸せをテーマとした歌詞は、夕暮れの公園でブランコを漕ぐ場面を切り取り、家族の絆の深さを丁寧な筆致で描いている。メロディとサウンドには一切攻撃性が無くどこまでも優しい。山村が笑みを含んだ声色で<春はやってくる>と歌うフレーズは、奇しくもコロナ禍に突入し日常が奪われてしまった2020年の春、清涼剤のような安らぎをもたらした。

     

    08. 青空ブランニュー

    四つ打ちの軽やかなビートと小気味よいギター・リフで始まる、疾走感溢れるエレクトロポップ。誰かのために作り上げられたタイムテーブル、住み慣れた場所、昨日までのレールに象徴される既定路線からの解放を可能にするのは、新しい自分自身に他ならない。そのように前向きな視点で綴られた歌詞は、人を鼓舞するパワーに満ちている。『ぶらり途中下車の旅』テーマソングとしての書き下ろし曲で、今回が初のCD収録。トンネルを抜けて一気に視界が広がる瞬間のような、サビの爽快感には何度聴いても鳥肌が立つ。

     

    09. ヒアソビ

    コロナ禍の規制が撤廃され、3年越しに声出し解禁ライヴが実現した2023年春。<123><321>という掛け声を歌詞に盛り込み、観客と共に盛り上がれる即戦力として生み出したこの曲を携え、flumpoolは数多くの夏フェスに出演した。若さとエネルギーに溢れるパンキッシュなアップナンバーで、作曲者である阪井に対して山村は、細部にわたってかつてないほどに強いこだわりを伝えたという制作秘話がある。

     

    10. A Spring Breath

    2022年3月、独立後にアルバム形態としては初めてリリースした作品の表題曲。山村のファルセットが映える叙情的なメロディに、優しいウィスパーを束ねたような繊細なコーラスが随所で寄り添う、美しいミディアムナンバー。代表曲の数々をアコースティックアレンジで収録したコンセプトアルバムに、新曲の一つとして作品の締め括りにそっと配置されていた。コロナ禍という厳しい冬の時代に突入して丸2年が経った時期で、“春の息吹”というコンセプトには、変化への期待が込められている、希望の曲。共同アレンジャーとして杉本雄治(ONCE/元WEAVER)が華を添えている。

     

    11. HELP

    活動休止からの復帰後第一弾シングル。2017年12月、山村が歌唱時機能性発声障害を発症し、開催中だったツアーを中止、バンドは活動休止を余儀なくされた。先が見えない不安の中、彼らはスタジオで音を重ねて絆を強め、2019年1月13日、バンド結成記念日に地元大阪・天王寺公園でのゲリラライヴを敢行し復活を果たした。「助けて」と叫ぶこと、弱さをさらけ出すこと――フロントマンとして気を張り続け、それができずに苦しんできた山村が、病気療養中に感じたことを書き綴ったメッセージソング。終盤の合唱には目頭が熱くなる。「HELP」の誕生は、15年のバンド史をそれ以前/それ以後と分けるほど大きな出来事だった。ベストアルバムの締め括り、かつ、未来へと踏み出す出発点として、これ以上ふさわしい曲はない。

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LIVE SPECIAL MOVIE

※こちらのライブスペシャル映像は、ファンクラブ限定盤のみ収録の内容となります。

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